CocosBuilder入門①(環境構築〜HelloWorldまで)
cocos2dプロジェクトの作成
cocos2dのテンプレートがまだインストールされていない場合は、インストールしておいてください。今回はcocos2d-iphone-2.1-beta4を使用して解説します。 Xcodeを起動し「File」→「New」→「Project...」より新規Xcodeプロジェクトを作成します。 左ペインで「iOS」の「cocos2d v2.x 」を選択し、右ペインで「cocos2d iOS」を選択し「Next」をクリックしてください。
以下を入力し「Next」をクリックしてください。
Product Name:CocosBuilderSample Organization Name:任意 Company Identifer:任意 Device Family:iPhone
ここまでで一旦Xcode側の準備はOKです。「Product」→「Run」でcocos2dのHelloWorldが表示されることを確認してみましょう。
CocosBuilderのダウンロード / インストール
CocosBuilderのダウンロードページよりダウンロードします。後ほど使用するのでApplicationとExamplesの両方をダウンロードしておきましょう。今回は記事執筆時点での最新バージョンの2.1をインストールします。
ダウンロードしたCocosBuilder-2.1.zipを解凍するとCocosBuilderのアプリケーションファイルが入っているので、それをMacの「アプリケーション」フォルダに移動させればインストール完了です。
CocosBuilderプロジェクトの作成
CocosBuilderを起動し「File」→「New」→「New Project...」よりCocosBuilderプロジェクトを作成します。 「Save As:」 に「CocosBuilderSample」と入力し、さきほど作ったXcodeプロジェクトの「Resources」フォルダに保存します。
サンプルの「HelloCocosBuilder.ccb」が作られるので、まずはこれをiOSシミュレータ上に表示させてみましょう。
早速「File」→「Publish」をクリックすると「Resources」フォルダに「HelloCocosBuilder.ccbi」というバイナリファイルが作成されます。
Xcodeに戻り「Resources」グループを右クリックし「HelloCocosBuilder.ccbi」を追加します。(「HelloCocosBuilder.ccbではないので注意してください)
コードからccbiファイルを読み込む
追加したccbiファイルを読み込むために、CCBReaderクラスを追加します。これはダウンロードしたExamplesの中に入っています。Examplesを解凍し、Add to Your Project\cocos2d-iphoneにある「CCBReader」をXcodeプロジェクトに追加します。
AppDelegate.mを開いて先頭に
#import "CCBReader.h"
を追加します。
実際にccbiファイルを読み込む部分は、
-(void) directorDidReshapeProjection:(CCDirector*)director
の
[director runWithScene: [IntroLayer scene]];
を
[director runWithScene:[CCBReader sceneWithNodeGraphFromFile:@"HelloCocosBuilder.ccbi"]];
に書き換えるだけでOKです。cocos2dのバージョンによって若干修正箇所は変わってきますが、AppDelegate.m内のrunWithSceneを探してみてください。
「Product」→「Run」してみましょう。CocosBuilderのHelloWorldが表示されれば成功です。
cocos2d-iphone-2.1-beta4の場合、CCBReader.mで以下のエラーが発生します。
これはcocos2d-iphone-2.1-beta3からbeta4にかけてCCFileUtilsクラスに変更が入ったためです。 以下のように書き換えることでエラーを回避できます。
// Use default lookup return [_bundle pathForResource:resource ofType:ext inDirectory:subpath];